皮皮膚科のボトックス注射によってほうれい線対策
美容皮膚科が行うボトックス注射は、近頃では広く知られています。
30以上ある表情筋が表情を作り、それが年令と共にしわの原因となることから、筋肉の働きを鈍くさせるボトックス注射が、しわの対策としては有効なのです。
しかしほうれい線の対策として用いるには、注意が必要です。そもそもほうれい線は、表情筋の働きによって出来ているものではありません。
頬にあるメーラーファッドパッドという脂肪の塊が、年令と共に下垂してくることによって目立ってくるものです。
ほうれい線に対してボトックス注射の施術を直接行えば、表情筋がうまく動かなくなり、「表情の喪失」という不自然さを作り出してしまいます。
例えば顔の上半分は笑顔をつくろうと働くのに、ボトックス注射を施した下顔の筋肉が全く動かないという状態です。これを回避するために、ボトックス注射を直接打つのではなく、鼻の横に打つという方法があります。
しかしこれによって意図しない部位にボトックス注射の効果が波及し、さらに引きつった表情を作ってしまうこともあります。
また口角に過度の注入を行った場合には、咀嚼や飲み込みに影響が出てしまうこともあります。
時間経過と共に改善されますが、その間は日常生活に支障を及ぼすことから、慎重に行うべき部位ということになります。
ほうれい線対策として皮膚科のボトックス注射による治療をうけるということは、今では勧められていません。また他の部位であっても自然な仕上がりには、医師の的確な判断と技術力が必要不可欠な要素です。